今回は文学部国語国文学科を卒業後、そのまま白百合の大学院に進学(修士号取得)。
現在は日本語教師として台湾・東呉大学で学生指導にあたっているOG(卒業生)石井郁江さんの声をお届けします!
日本語を通じて世界とつながる
▲日本語教師として教える台湾・東呉大学で講座を修了した学生とともに(前列右から3人目)
現在、私は台湾の大学で《日本語教師》として働いています。日本語教師という仕事は、日本国内に留まらず、世界中で活躍することができる職業です。担当している学生は台湾人だけではありません。韓国、香港、マカオ、マレーシアなど、様々な国からやってきた留学生たちも日本語科目を受講しています。台湾に限らず、日本語を教える知識とやる気があれば、世界中が活躍の舞台へと変わるはず!自分の母語である日本語を使って“世界中の人とつながることができる”。これって、とても素敵なことだと思いませんか?
白百合での学びが現在の仕事の礎
日本語教師という仕事に初めて興味を持ったのは、高校生のとき。しかしその頃は漠然と、「なんか楽しそう」といった程度のものでした。そんな漠然とした思いを変えたのが、白百合の日本語教育副専攻です。日本語をわかりやすく、そして効果的に教える方法を学べる日本語教育教授法、日本語と他言語との比較を通して、日本語に対する知識を深める対照言語学など、副専攻で学ぶうちに、日本語に対する興味が増しました。また、日本語教育副専攻の実習で台湾を訪れた際の経験も、「日本語教師になりたい!」という夢の後押しとなりました。
▲大学3年次の教育実習先は台湾の静宜大学でした(当時の送別会の様子)
さらにパワーアップを目指し頑張ります!
台湾に来て9年目。日本での経験を含めると、日本語教師としてのキャリアは⻑くなりました。現在、私が勤務している大学では、学生の授業アンケート調査結果に応じて感謝状が授与されるのですが、今までに何度か、教務⻑賞や校⻑賞をいただき、モチベーションの維持につながっています。現状に満足せず、これからも、明るく・楽しく・活発に、そして効果的に教えるための工夫を怠らず、学生の日本語レベル向上の一助になれるように頑張っていきたいと思います。
▲日本語の授業風景(現在)
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